本学の卒業研究は、4年生前期から開始します。作業療法を中心とした保健医療福祉について、これまで学んだ中から学生さん自身がさまざまな問題や課題を提起し、研究課題として抽出します。この能力を育むために、指導教員のみならず、大学院生と共にゼミ形式で学びを深めています。研究計画段階から的確な指摘をいただけるので、より質の高い卒業研究論文が完成します。4年生は大学院生の様子を知る機会にもなり、進学の選択肢について考えるきっかけにもなっています。
卒業研究は最後に発表会を開催していますが、本学では学会さながらの雰囲気で、全学年の学生さんに参加を呼びかけて執り行っています。この機会は、将来研究発表してみよう!という学生さんの意欲を育てることにもつながっています。
卒業研究の課題例(2023年度)
・愛知県在住高齢者の運転免許証自主返納による生活の変化と作業療法支援の検討
・発達障害を併せ有する聴覚障害児における手話の使用と作業療法介入
・大学4年生のスマートフォンでのお気に入り写真の回想がもたらす効果と意義
・回復期における制作物の掲示とその有用性についてー作業療法士へのインタビュー調査からー
・センサリーフレンドリーの実装から見出す感覚に困難がある子供と家族のニーズと課題