朝日新聞デジタル連載「認知症とテクノロジー 暮らしを支える」内に、井上薫先生の研究成果が紹介されました。
よろしければご覧ください。
記事名:「アザラシ型ロボは認知症ケアを変えるのか ”パロ”がおこした議論」
https://www.asahi.com/articles/ASS9L45GQS9LUTFL008M.html?iref=pc_rensai_article_short_2281_article_2
アザラシ型ロボは認知症ケアを変えるのか 「パロ」が起こした議論:朝日新聞デジタル 「人魚姫」や「みにくいアヒルの子」など、数々の童話を生み出したアンデルセンが生まれたデンマーク・オーデンセ市。 日本からの観光客も多く訪れる中心部から、少し離れた郊外に、デンマーク技術研究所(DTI…www.asahi.com
現在、作業療法分野において理工学的背景をもつことを活かして医学と工学の学際的領域において様々な課題に従事しております。当事者(介護者・被介護者)の視点から政府、企業をも含む”total win”な生活支援機器・システムの開発、有効な活用を関連職種・他組織と連携して取り組んできました。超高齢社会かつ介護力不足の現在、よりよい環境や生活支援機器を有効に活用し、自分の生活の場ですべての人が活躍できるダイバーシティな社会づくりへこれからも貢献したいと考えています。
With an educational background relating to science and engineering, I am engaged in a wide range of projects within the field of occupational therapy. I am working on the development of support equipment, technology, and systems from the clients’ and caregivers’ perspectives, the promotion of a “total win” relationship with the government and private companies, and collaboration with related individuals and organizations. Considering Japan’s super-aging society and insufficient care capacity, I aim to continue contributing towards a diversity society where everyone can be active in their own communities through the effective utilization of support equipment for daily life.
【専門領域・キーワード Specialty・Keywords】
・リハビリテーション工学・福祉工学(Rehabilitation engineering / Welfare engineering)
特に,福祉用具・生活支援機器(Assistive technology, Assistive Products)の適用・評価, ロボットセラピー(ペット型ロボット、コミュニケーションロボットの臨床応用, Robot activity/ robot therapy for people with dementia)
・成人教育(アクティブラーニング,多職種連携教育,ボランティア教育,国際交流,留学生教育,オンライン留学)(Adult education; Active learning, Interprofessional education, volunteer education, International exchange, education for international students, Online international exchange)
・認知症ケア,パーソン・センタード・ケア,(Dementia care, Person-centered care)
・作業療法(身体障害,高齢者領域, Occupational therapy for people with physical disabilities, older adults)
【関連資格等・Qualification】
博士(学術)(Ph.D.),作業療法士(Reg. Occupational therapist),福祉用具プランナー(Assistive products planner),福祉用具プランナー管理指導者(Advanced assistive products planner),介護支援専門員(Care Manager),英国ブラッドフォード大学認定 認知症ケアマッピング上級ユーザー(Advanced user of Dementia Care Mapping certified by the University of Bradford),岐阜大学 医学教育開発研究センター フェロー( Fellow of Medical Education Development Center, Gifu University; MEDC)
【近年の所属学生の研究内容】
○大学院生
・日常生活におけるスマートフォンの使用に関するタイの高齢者の体験:高齢者の語りから
・タイの作業療法士の観点から見た高齢者向け支援技術サービスの実施に影響を与える要因
・作業療法士の視点からみた生活支援におけるコミュニケーションロボットの対象者に対する影響
・脊髄損傷があるフィリピン人の支援技術利用の経験:作業的公正の観点から
・小児領域での支援手段としてのソーシャルロボットの使用に関するインドネシア人作業療法士の受容
・脳卒中高齢者の椅子座位上の仙骨座り姿勢が上肢機能に与える影響
・脳卒中患者の院内車椅子駆動自立に影響を与える要因の検討
・インドネシアにおける学習に困難を抱える postsecondary students(大学・短大・各種専門学校学生)向けのキャンパスライフ支援サイトの開発等
○学部生
術後せん妄の患者に対する作業療法支援,自動車運転免許返納後の高齢者の生活の変化,住環境整備後のフォローアップにおける作業療法士の役割,住環境整備に関する作業療法士の役割,非行防止と立ち直り支援における作業療法士の役割,ソーシャルロボットの人に対する効果,環境の色彩が作業活動に与える影響,生活支援機器の高齢者に対する効果,等
<最近の関心・活動>
目下、工学系の研究者(ロボット工学、サービス工学)やICT関連企業と連携した研究に人側の視点から参画しています。また、認知症の人を地域で支えるため、パーソン・センタード・ケアの学びを活かして志を同じくする人たちと地域貢献活動にも積極的に取り組んでいます。
留学生(修了生含む)も在籍しており、国際色豊かなメンバーで楽しくやっています。
例えば、以下のようなロボットが人にどのように役立つのかということについて作業療法士の視点から研究しています。
ロボット「パロ(産業技術総合研究所)」
ロボット「パルロ(富士ソフト株式会社)」
詳細はこちらへ リサーチマップ(井上 薫・東京都立大学)
注意:同姓同名の研究者が複数いらっしゃるので、所属を確認してくださいね。
https://researchmap.jp/read0181988